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P.A.Sylup
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今日昼休みにのんびりしてると、ザックスから連絡がきた。
ちょうど時間が空いたらしいから、会おうって。
でもあいつ、何で午後の講義休みになったことまで知ってるんだ……?結構謎だ。いつも暇そうにしてて忙しいらしいけど、やっぱり暇なのかもしれない。

いつものとこに行くと、今日は満室だって云われた……あるタイプの部屋を除いて。
なんていうか……ちょっと特殊な趣味の人用の部屋……なのかな。
写真見てびっくりして、やめるだろうと思ったのに、
ザックスはけろっとした顔で「じゃあこれにするか」って……!
檻のついた部屋なんて嫌だと思ったけど、固まってるうちにあいつはさっさと鍵を貰ってしまった。
信じられない。
何でこんな……場所がないなら別のとこ行くとか、今日はやめとくとかすればいいだろ?!

仕方ないのでおそるおそるついて行くと、やっぱり凄い部屋だった。
赤い壁に黒の鉄パイプの檻、それからなんだかよくわからない器具が沢山……何に使うんだ、あれ。
俺が部屋の入口で固まってる間、あいつは普通に
「なんだこれ?!」
とか
「おもしれー」
とかいって、変な椅子に座ったりしてた。……出産とかで使うやつじゃないのか、あれ。知らないけど。

やってみる?って聞かれたんだけど思い切り首を横に振っておいた。
だって、だってそんなことできるはずないだろ?!
こんな明るい、いや、暗くたってあんな格好見せるなら踊れって言われた方がましだ。
でもあいつ、普通に笑ってたけど眼が一瞬真剣だった気がする……。
こういうの、特に好きそうではないけど、試してみたがりそうだからな……。
でも俺はやらないぞ!絶対に、だ!

ええと、後は……後は……
なんか色々……あったけど、日記には書けそうもない。
しばらくぶりに会えたから嬉しい気分になるだろうと思ったけど、帰りは前よりひどく寂しくなった。
今日か明日、雪が降るかもしれないらしいけど、今晩は見れなかった。
つないだ手が暖かかった。
寮の前で別れる時、ちょっと視界が滲んだのにびっくりした。

……前よりずっと、寂しくなった。
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いつもどうりおやすみメールを送ったら
『Daring, I want you.
おやすみ
Kiss U』
って帰ってきた…。
どうしよう、なんて返していいか、素で分からない…。
(俺も、なんて書けるわけないし)

昼間のあれの所為だな、あいつきっとすごく期待してただろうし…。
悪かったかな。
でもあれ以外、返しようなかったし…。

…でも必要とされてるんだって、嬉しい気もする。
ケンゼンな青少年だしな、うん。仕方ない仕方ない。
テスト…どうかな。ちゃんと書きこめてるのか?

あいつの所為で俺の日記が18禁だなんて恥ずかしいことになった。
日記だぞ?普通本人しか見ないんだからそんなことする必要ないのに、全部ヤツのメールの所為だ。俺は悪くない。

久々に会えるかと思ったら、2時間しか会えそうにない上に……上に……っっ、は、恥ずかしいことメールで送ってきやがって!(18禁だって、内容なんて書けるかっ!)

『そういうことメールで書くな!









20分で行くから』

ってメール返したのに、『ごめんな、そんな扱いしたらクラウドに悪いよな……やっぱ今度また時間のあるときに会おうな!絶対だぞ!』だって……馬鹿かあいつ(俺は別によかったのに。)

ああもう、逆に気になって仕方ないじゃないか!

……最初から大人しく会いに行けばよかった。

                                  クラウド
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